萌え発散
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構ってあげられなくてごめんね…
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君が可愛いのがいけない
category: 宝物 | author: ゆこ
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    素晴らしき頂き物です…ッ!

    夢現yunika様
    より頂きました!

    キリバンは1000指定されてたはずなのですけど…
    888のゾロ目が嬉しくて報告して…あつかましくもリクできないか伺ってしまいました!
    快く引き受けて頂いて…もう激しく嬉しかったです!!

    どうもありがとうございます!
    あぁっ!大好きです!!



    ではではどうぞ!
















     後宮内において、いや、王宮内でも、彼女に好意を向ける人は意外と多い。
     例えば彼女付きの女官、彼女を姉のように慕う氾紅珠、方淵と衝突した際に説教していた官吏。果てはあれほどいがみ合っていた方淵でさえ、最近では彼女を認めているような態度を見せる。
     彼女の味方が増えるのは嬉しいが、反面それを面白くないと感じてしまっている自分に気付き、黎翔は吐息した。

     そんなのはただのエゴだって、わかってるんだけどなぁ。

     けれど理解はしていても納得できるかといえば、それは否だ。
     今だって、廊下の先で話し込んでいる夕鈴と官吏の男を引き離したくてしょうがない。それをしないでいるのは、夕鈴がたのしそうだから、それだけの理由に尽きる。
     夕鈴という人はお人好しで、人を疑ってかかることを知らない。それ故に無防備で、見ている方がはらはらするほど危なっかしい。

     ああほら、そんなに無邪気に笑って。男は誰しも狼なんだよ、わかってる?

     特別目を惹くような美人、とはいえないけれど、時折はっとするような笑顔をみせる彼女は、全くと言って良いほどに自分の魅力を理解していない。理解しているならば色々な方面に気を付けるだろうに、魅力なんてないと思い込んでいるから厄介だ。

     夕鈴と談笑している男が何か言ったようで、さっと彼女の頬が赤くなる。何の話をしているかは聞こえないが、先程から蓄積されていた苛々がさらに増加する。
     可愛らしく頬を染めたりして、男の方は夕鈴に見とれっぱなしじゃないか。
     ……面白くない。


     心中でごめんねと呟いて、わざと足音を立てて彼らに近づく。こつこつと反響する音に先に気づいたのは、官吏の男だった。見ていて面白いくらいに顔色がざっと青くなる。
     年若い男で、器量も良い。夕鈴との距離や仕草は、主君の妃に対するものとしては適切で弁えたものだ。けれど、面白くないものは面白くない。
     男の視線を追って、夕鈴が黎翔の方を向いた。少し驚いた顔をしたあと、近くに官吏が居たからだろう、ぎこちなくにこりと笑い此方に歩み寄った。

     ……それが見たくてわざと音を立てて彼女に気づかせたのだけれど。
     君の憧れの女性は『狼陛下の妃』なのだと、君には決して振り向かないよと、そう見せつけるための行動だった。それは子供じみた独占欲だ。

    「随分と愛らしい顔をしていたが、何を話していた?」

     少しばかり向ける視線が冷めたものになってしまうのは仕方ない。
     感情の機微に敏い夕鈴は気付いたようで、心なしか青ざめているように見える。それでも離れないで触れられる距離にいるのは、妃が演技だと知らない人間が近くにいるのと、怖がらなくなると言った言葉を守ろうとしてくれているからだろう。少し震えてはいるが、けれど半歩ほどの距離は開かない。

    「え、と、その、あの」

     言いよどむ彼女を腕に囲い込んで、無防備な項へ唇を寄せる。細い腰を柔らかく撫でながら、すうと冷めた視線を紙のように白く顔色を無くした男に向ける。
     牽制されている、黎翔が自分に対して怒りを覚えていると気付いたのだろう。ひ、と息を飲んで、失礼にならない程度の言葉と挨拶を残して足早に去っていく背中に、ざまぁみろ、と声に出さずに呟いた。

     不機嫌を全く隠さなかったせいか、廊下は随分と静かだった。触らぬ神に祟りなし、と、廊下に居た者達は立ち去ってしまったようだ。

     邪魔がなくなっていいけど。

     苛々してはいたが、夕鈴を怯えさせたいわけではない。と言うか、怯えさせたらどんどん距離が開いてしまうので、むしろ黎翔的には怯えられるのは困る。
     誰もいないことを確認し、顔色の悪い夕鈴に笑ってみせる。勿論苛々を隠すのは忘れない。まぁ、彼女を腕に閉じ込めて邪魔者が去ってくれた時点で、苛々は殆ど霧散していたが。
     根本的なところでお人好しな彼女は、子犬のように人懐こい笑みに、漸く詰めていた息を解いてくれた。まだ少し強張ってはいるけれど、愛らしい口元に笑みが浮かぶ。

    「で、何話してたの、夕鈴?」

     砕けた雰囲気に和みかけた夕鈴がピシリと固まる。ん? と覗きこむようにして顔を窺えば、淡く頬を染めた夕鈴が腕の中で仰け反った。

    「い、いえ、あの本当に些末なことで……」

     陛下のお耳に入れるようなことでは、と慌てた風に言い募る夕鈴の顔は、段々と赤くなる。それがたまらなく愛らしい。
     吐息が触れそうなほどに顔を近づけると、少し潤んでいた瞳がぎゅっと瞑られる。彼女はそれで逃げているつもりなのだろうけれど、残念ながら逆効果だ。少し動けば口付けられる距離なのに目を閉じるなんて、彼女を好きな男の前でそんなに無防備だと、何をされても文句は言えないよ。

    「えー、気になるなぁ」

     普段よりも低く甘い声を耳元に落とされて、夕鈴は小さく肩を震わせる。甘えた口調なのに、逆らえないような蠱惑的な声は勿論わざとだ。

    「話さないなら離してあげない」

     まわすだけにしていた腕を引き寄せて隙間も無いくらいに密着すると、流石に夕鈴は限界だったようで、「いっ、言う、言います! 言いますから!」と上擦った声が上がった。

    「うん、じゃあ教えて?」

     どこまでも甘えた態度は夕鈴を怖がらせない為だけど、心境的には狼なせいか、いつもよりも声が甘く撓む。至近距離でそれを聞かされた夕鈴は、もう首まで真っ赤だった。

    「あの、その、李殿が、」

    「李?」

    「先程の方です」

     私と話してた人ですよ?と言われ、ちり、と心が妬ける。
     名前まで教えているなんて。彼女は自分の立場をしっかり理解しているから、進んで官吏と仲良くはなろうとしないというのに。
     黎翔の瞳がすうと細められる。夕鈴は気付かないようで、言いよどみながら言葉を続けた。

    「その、李殿が、」

    「うん」

    「……あの、ええと」

     よほど恥ずかしいのか、言いながら、夕鈴はどんどん俯いてしまう。
     一体何を言われたんだ、とちりりとまた妬けるけれど、それは綺麗に隠して夕鈴の言葉を待つ。
     少し沈黙し、漸く夕鈴が話した内容は、黎翔が考えていたものとは全く別のことだった。

    「その、……陛下と私が仲睦まじく、いつまでも寄り添って居てくれたら、陛下に仕える身としてこれほど嬉しいことはない、と」

     俯いているために少し聞き取りづらい声は、始めを言ったら勢いがついたのか、驚く黎翔をよそに続けられる。

    「私が来て、陛下は驚くほどお変わりになった、優しくなった、と言われたのです。あなたが陛下を変えられたのですね、と言われまして……」

     ……うん、李とやら、どうやら君を誤解していたようだ。
     先程、隠そうともしなかった殺気で夕鈴から引き離した青年は、どうやら稀に見る狼陛下を尊敬している部類に入っているらしい。遠目から見ていて、妃に取り入ろうとしている風でもなかったし、何よりそう言った言葉を負感情に敏い夕鈴が信じていると言うことは、彼は心からその言葉を言っていたのかもしれない。実際に謝ることはまずないので、心の中で詫びておく。

    「お二人の、御子ならば、さぞや聡明で素晴らしいお方になるのでしょうね、と」

     最後の方は小さくなって聞こえなかったが、黎翔は気にした風もなく笑みを深くして囲う腕を強くする。
     ひゃっ、と小さく声を上げる夕鈴をぎゅうぎゅうと抱きしめて、赤く染まった耳に悪戯に囁いた。

    「どうせなら、夕鈴に似た子がいいね」

     絶対に可愛いよ。
     軽く耳に口付けて言えば、大袈裟なほどに夕鈴は震える。いえあのたとえ話ですから!なんて慌てた風に言い募る彼女は、よほど恥ずかしいのか俯いてしまった。
     赤く染まった顔も潤んだ瞳も、今すぐどうにかしてしまいたいくらいに可愛らしい。これは他の男には見せたくないなぁ、と人気のない廊下を軽く見渡した黎翔は、抱きしめていた腕を解いて夕鈴の手を取った。今更だけど、と前置いて、おずおずと視線を上げた夕鈴に甘く甘く囁く。

    「こんな所で立ち話もなんだし、部屋に行こうか」

     お茶でもしよう?なんて懐こい笑顔で言えば、夕鈴はこくこくとなんだか焦ったように頷いた。
     さり気なく夕鈴を守るように寄り添った黎翔は、部屋に行ったらどう構い倒そうか、なんて夕鈴が聞いたら即逃げそうなことを考えながら、すぐ先に見える後宮へと足を進めた。






    (本当に僕のお嫁さんにならない?)

    (なんて、それはまだ言えないかなぁ)

    (まぁでも、逃がす気はないけどね)











         +++++++++++++++



    別室でどうするのか…っ!
    ↑どうもしないだろう(笑)

    お願いしたお題は「陛下の嫉妬そしてラブラブ」でした!

    やっぱり陛下のやきもちは大変美味いなぁ!!!
    どうも嫉妬深い陛下が大好物のようで…ニヤニヤが止まりません…!

    どうもありがとうございました!
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